参加者が8人や16人ならきれいに組めるトーナメント表も、12人や20人になると、とたんに「誰が1回戦を休むのか」「どこに入れればいいのか」で手が止まります。このガイドでは、シングルエリミネーション(負けたら終わりの勝ち抜き戦)の組み合わせを作るときの基本を、順を追って説明します。
1. まず「枠の大きさ」を決める
トーナメント表の1回戦の枠は、2、4、8、16、32、64… と2倍ずつ増えていきます(2の累乗)。参加人数がちょうどこの数ならそのまま組めますが、そうでないときは参加人数以上で一番小さい数を枠の大きさにします。
- 6人なら8枠
- 12人なら16枠
- 20人なら32枠
- 48人なら64枠
2. シードの人数は計算で決まる
枠の大きさと参加人数の差が、1回戦を戦わずに2回戦へ進む人の数です。この扱いを「シード」や「不戦勝(BYE)」と呼びます。
シードの人数 = 枠の大きさ − 参加人数
| 参加人数 | 枠の大きさ | シードの人数 | 回戦数 | 試合数 |
|---|---|---|---|---|
| 6人 | 8 | 2人 | 3回戦 | 5試合 |
| 12人 | 16 | 4人 | 4回戦 | 11試合 |
| 16人 | 16 | 0人 | 4回戦 | 15試合 |
| 20人 | 32 | 12人 | 5回戦 | 19試合 |
| 48人 | 64 | 16人 | 6回戦 | 47試合 |
表の右端の試合数は、参加人数から1を引いた数になります。1試合ごとに1人ずつ敗れて、最後に優勝者が1人だけ残るからです。シードの人は1回戦を戦わないので、その分の試合は数に入りません。会場やコートを何時間押さえればよいかを見積もるときに役立つ数字です。
3. 誰をシードにするか
シードは「1回戦を休める」という有利な扱いなので、参加者が納得できる基準で選ぶことが大切です。よく使われるのは次のような基準です。
- 前回大会の成績(優勝・準優勝など、上位から順に)
- 公式のランキングや、段位・級
- 基準になるものがないときは、くじ引きなどの公平な方法
選び方は大会の要項に書いておくと、当日に「なぜあの人がシードなのか」という疑問が出るのを防げます。
4. シードの置き場所:上位同士は決勝まで当たらないように
シードの人を決めたら、表のどこに置くかを決めます。基本の考え方は、強い人同士が早い回戦で当たらないよう、表の両端から順に散らすことです。8枠の場合、一般的な並びは次の図のとおりです。
- 第1シードは一番上、第2シードは一番下に置き、決勝まで当たらないようにする
- 第3シードと第4シードは、上下別々の山に分ける(上位2人とは準決勝まで当たらない)
- 空き枠(不戦勝)は、上位のシードの対戦相手の位置にくるようにする
5. 同じチーム・同じ学校の人は離して置く
1つの団体から何人も出る大会では、同じ所属の人が早い回戦で当たらないよう、別の山に分けるのが一般的です。上位大会への代表枠を決める大会などで、同じ所属同士の対戦が1回戦にあると、不公平感が出やすいためです。シードの人の位置を決めたあと、残りの人を入れていくときに、所属が片方の山に偏らないよう調整します。
6. Tournament Scan で組み合わせを作る手順
Tournament Scan では、ここまでの計算を画面が手伝ってくれます。
- 大会を作り、参加者の名前を「まとめて入力」するか、手元の組み合わせ表を撮影して読み取ります。
- 名前を並べ替えて、1回戦免除にする人に「シード」を付けます。必要なシードの人数は参加人数から計算され、画面に「あと何人」と表示されます。
- 並び順とシードが決まったら「確定」を押すと、組み合わせが作られます。シードの人は不戦勝として、自動で2回戦に進みます。
1つの表に入れられるのは64人(6回戦)までです。65人以上の大会は、予選のブロックを複数作り、各ブロックの勝者を決勝ブロックに登録する形で運営できます。
まとめ
- 枠の大きさは、参加人数以上で一番小さい2の累乗
- シードの人数は「枠の大きさ − 参加人数」で決まる
- 試合数は「参加人数 − 1」
- 上位のシードは表の両端から散らし、同じ所属の人は離して置く
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